股関節を柔軟性にすると、健康とパフォーマンスが向上する理由
日常生活やトレーニングで、意外と見落とされがちなのが「股関節」だと思います。股関節は、脚と胴体をつなぐ関節です。「骨盤」と「大腿骨」の間に位置しています。ここの柔軟性について、普段考えることはあまりないですよね。けれど、足を前後左右に動かしたり、座ったり立ち上がったりするときに、この股関節はしっかりと使われています。歩く、走る、ジャンプする、しゃがむなどの基盤となっています。股関節が硬いことが、健康、クオリティーオブライフ、そして仕事や勉強のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があるのをご存じですか? 股関節が硬くなると、身体は無意識のうちに他の部位でカバーしようとするでしょう。すると、腰、膝、背中に過剰な負担がかかります。短期的には問題なくても、長期的には、腰痛やひざや背中の痛みがでる可能性があります。また、身体を支えるのが難しくなり、姿勢が崩れるでしょう。それにより、身体にくせがつき、長期的には、様々な箇所で、痛みや不具合がでる可能性もあります。肩こりが頭痛がでることも考えられます。 また、筋肉をつけるときに、柔軟性がないと、怪我などの心配が増します。筋肉を太くするのと同時に、柔軟性にも意識を向けることをおすすめします。 股関節を動かし、柔軟性が増えると、血流が増し、身体も自由に動かしやすくなるでしょう。スポーツなどをしている人はパフォーマンスが上がることになりそうです。 股関節の柔軟性を高めるには、ヨガが非常に効果的だと言われています。その理由は、ヨガは、筋肉や関節をストレッチしながら、体全体のバランスを整える運動だからです。(ただし、無理なくやることを大事にしましょう!ヨガは比較的負荷のすくない運動ですが、無理をすると怪我などをする可能性もあります) いろんなヨガがありますが、私は、クンダリーニヨガをお勧めします。もちろん、私がクンダリーニヨガの講師なので、という理由もありますが、同時に、クンダリーニヨガでは難しいポーズはほとんどなく、呼吸法も大事にするので、ヨガの初心者の方に向いているからです。 また、クンダリーニヨガは、シンプルな動きも行うので、ストレッチばかりのヨガはあきてしまう、という方にもおすすめです。さらに、瞑想もあるので、心身の健康に役立つでしょう。 ここでは、股関節の柔軟性をつけたいときに、おすすめのクンダリーニヨガの動きをひとつ紹介します。 スパイナルフレックスです。背骨と骨盤を動かしながら股関節をほぐすことになるし、簡単なので、初心者にぴったりのエクササイズです。シンプルな動作ですが、背骨と股関節の可動域を広げ、全身の循環を良くする効果があります。私のクンダリーニヨガのクラスでは、ウォームアップでよく使います。 1)座るヨガマットの上であぐらをかいて座ります。(たたみなどでも大丈夫ですが、フローリングでは痛いと思うので、ヨガマットが一枚あるといいですね) 2)準備背骨をまっすぐにし、両手でふくらはぎをつかみます。 3)前後に動く 繰り返す始めは1分でやってみましょう。 スパイナルフレックスは、この【初めての方に・クンダリーニヨガ超基本レッスン20分】の動画の1分15秒~1分30秒ぐらいで説明してます。